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小学校の英語が苦手・ついていけない?成績のつけ方と家でできること

夕方のダイニングで、ノートを開いたまま頬づえをつく小学5年生くらいの男の子に、母親が犬の絵カードを見せている様子

小学校の英語でつまずくのは、珍しいことではありません。3・4年の外国語活動には数値の成績がなく、5・6年の教科「外国語」から3段階の評定がつきます。家では授業で出た表現を1日10分、声に出して使うのがいちばんの近道で、単語の書き取りを大量にさせる必要はありません。

「授業についていけていないみたい」「通知表の英語の欄の見方がわからない」という声は、保護者の間でもよく聞かれます。この記事では、文部科学省の小学校学習指導要領と評価の通知をもとに、小学校で何を習うのか、成績はどうつくのか、どこでつまずきやすいのか、そして家で何をすればいいのかを学年別に整理します。

小学校の英語では何を習う?3・4年と5・6年の違い

小学校の英語は、2020年度に全面実施された学習指導要領で、3・4年と5・6年の二つの段階に分かれています。

3・4年 5・6年
名前 外国語活動(教科ではない) 教科「外国語」
年間の時間 35単位時間(週1コマ程度) 70単位時間(週2コマ程度)
中心になる力 聞くこと、話すこと(やり取り・発表) 聞く・読む・話す(やり取り・発表)・書く
扱う語 身近な語句や表現 3・4年の分を含めて600〜700語程度
成績 数値の評定はなし(文章で記録) 観点別の評価と3段階の評定

出典:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」(2026年10月5日確認)。1単位時間は45分です。

3・4年では、文部科学省の教材「Let's Try!」などを使い、歌やゲーム、やり取りを通して英語の音に慣れ親しむことが目標です。5・6年になると検定教科書を使い、文字を読んだり、語順を意識しながら書いたりする活動が加わります。つまずきが目立ちやすいのは、この「聞いて話す」から「読んで書く」への切り替わりです。

小学校の英語の成績はどうつく?評価のしくみ

成績のつけ方は、文部科学省が2019年に出した学習評価の通知で決められています。

学年 指導要録での扱い 保護者が知っておきたいこと
3・4年(外国語活動) 評価の観点を記入したうえで、目立った点を文章で記述 点数や3段階の数字はつかない
5・6年(外国語) 「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点別評価と、3・2・1の評定 3は「十分満足できる」、2は「おおむね満足できる」、1は「努力を要する」

出典:文部科学省「小学校及び特別支援学校小学部の指導要録に記載する事項等」(2026年10月5日確認)。

注意したいのは、指導要録は学校が保管する公式の記録で、家庭に渡される通知表の書き方は学校ごとに決められているという点です。通知表に「◎○△」が並んでいる学校もあれば、文章だけの学校もあります。気になる場合は、個人面談で「授業中どんな場面で困っているか」を具体的に聞いてみると、家でのサポートの手がかりになります。

どこでつまずきやすい?よくある5つのポイント

英語が苦手な理由は、子どもによって違います。まずは、どこでつまずいているのかを見分けることが大切です。

つまずき よく見られる様子 家でできること
聞き取り 先生や音声が速く感じて、何を言われたかわからない 授業で使う歌や表現を、家で同じ音声でくり返し聞く
人前で話す 発表やペアの会話で固まってしまう 家族の前だけで、決まった1文を言う練習をする
文字 大文字と小文字が結びつかない、bとdを取り違える アルファベットを毎日数文字ずつ声に出して読む
書く 単語を書き写すのに時間がかかる、つづりを覚えられない 書く量を減らし、4本線に1〜2語だけ丁寧に写す
ローマ字との混同 「ネコ」をnekoと書いてしまう、英語もローマ字読みしてしまう ローマ字は日本語を書く方法、英語は別のつづり、と分けて伝える

ローマ字は国語の授業で3年生に習います。外国語活動が始まるのと同じ学年なので、混乱するのは自然なことです。「ローマ字は日本語の音をアルファベットで書くもの」「英語のつづりは英語の音のためのもの」と、役割の違いを一度話しておくだけでも整理しやすくなります。

家でできる1日10分のサポート

英語が苦手な子に、急に長い時間の勉強をさせるのは逆効果です。毎日10分、決まった時間に、授業とつながることを少しだけやってみましょう。

曜日 やること(約10分) 声かけの例
月 「今日の英語で何をした?」と聞き、出てきた表現を一緒に言う 「その言い方、お母さんにも教えて」
火 授業で使った歌や音声をもう一度聞く 「どこまで歌える?」
水 単元の単語を3つだけ、絵や実物を指さして言う 「これ英語で何だっけ?」
木 決まった1文(I like 〜. など)を家族の前で言う 「じゃあ次はお父さんの番」
金 5・6年はその週の単語を1〜2語だけ書き写す、3・4年はアルファベットを読む 「ゆっくりでいいよ」

ポイントは、子どもが「先生役」になれる場面を作ることです。保護者が英語を話せなくても、「教えて」と聞くだけで、子どもは授業の内容を思い出して声に出します。間違いをその場で細かく直す必要はありません。

3・4年生の家庭学習で大切なこと

3・4年の外国語活動は、聞くことと話すことが中心です。家でも、文字を書かせるより、聞いてまねして言う時間を優先しましょう。文部科学省は、外国語活動の教材「Let's Try!」の音声データを公式サイトで公開しているので、授業で聞いた歌やチャンツを家でも聞くことができます。

あいさつ、色、数字、曜日、天気、好きなものなど、外国語活動で出てくる身近なテーマは、家の生活の中でも使えます。朝の着替えで服の色を英語で言う、夕食のときに好きな食べ物を英語で言い合うなど、生活に重ねると特別な時間を作らなくても続けられます。単語の読み方を確かめたいときは、音声つきの曜日の英語や色の英語のページも使えます。

5・6年生の家庭学習で大切なこと

5・6年では、読む・書くが加わり、成績もつくようになります。とはいえ、家庭でテスト勉強のような暗記をさせる必要はありません。次の3つを押さえれば十分です。

  • アルファベットの大文字・小文字を読める・書ける。 ここがあいまいだと、単語を読む段階で苦労します。アルファベットのページや、英語の無料プリントの書き取りシートを使って、毎日少しずつ確かめましょう。
  • 教科書の単元の単語を声に出して読める。 600〜700語程度というのは、すべてを書けるように覚えるという意味ではありません。まずは聞いてわかる、見て読める語を増やします。
  • 自分のことを短い文で言える。 名前、好きなもの、できること、行きたい場所など、授業で使う「自分のことを伝える文」を家でも言えるようにしておくと、発表への不安が減ります。

中学校の英語についていけるか心配なときは

小学校で英語が苦手だと、「中学校でついていけなくなるのでは」と心配になるかもしれません。中学校では、小学校で慣れ親しんだ表現を土台に、文法や読み書きが本格的になります。小学校のうちに次のことができていれば、中学校の英語を始める準備としては十分です。

  • アルファベットの大文字・小文字を読み、書ける。
  • あいさつや自己紹介など、よく使う表現を声に出して言える。
  • 英語の音声を聞くことに抵抗がない。

小学校の英語が苦手でも、中学校で巻き返す子はたくさんいます。いま大切なのは、英語を「わからないもの」として放っておかないことです。

塾・オンライン英会話・アプリはどう使い分ける?

家庭だけでのサポートが難しいときは、外の力を借りるのも一つの方法です。苦手の種類によって、合うものが変わります。

方法 向いている苦手 注意したいこと
少人数の英語塾・家庭教師 読み書き、つづり、5・6年のテストへの不安 学校の進み方と合っているか確認する
オンライン英会話 聞き取り、人と話すことへの緊張 25分が長い子は短いプランから
学習アプリ 毎日少しの復習、声に出す練習 利用時間を家庭で決めておく

オンライン英会話の料金は子どものオンライン英会話の料金比較にまとめています。

家で「声に出す練習」を足したいときの一例です。 Lumi Kids:子ども英語は4〜9歳向けのiPhone・iPadアプリで、フクロウのLumiが日本語で説明しながら、子どもは聞いて、タップして、自分の声で言ってみる練習をします。学校の教科書に沿った教材ではありませんが、あいさつ・色・数字・動物など、外国語活動でも出てくる身近なテーマを扱います。最初の2つのレベルは無料で、保護者エリアでは1日の会話時間の上限を設定でき、週間レポートも確認できます。

まとめ:苦手な子ほど「少しだけ、毎日」

  • 3・4年は外国語活動(数値の成績なし)、5・6年は教科「外国語」(3段階の評定あり)。
  • つまずきやすいのは、聞いて話す段階から、読んで書く段階への切り替わり。どこで困っているかを先に見分ける。
  • 家では1日10分、授業で出た表現を子どもに「教えてもらう」形で声に出す。
  • 外の力を借りるなら、苦手の種類に合わせて塾・オンライン英会話・アプリを選ぶ。

英語そのものを嫌がるようになっている場合は、子どもが英語を嫌がるときの対応も参考にしてください。

よくある質問

小学校の英語の成績はどうやってつけられますか?

文部科学省の通知では、3・4年の外国語活動は数値の評定をつけず、学習の様子を文章で記録します。5・6年の教科「外国語」は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点別の評価と、3・2・1の3段階の評定がつきます。通知表の書き方は学校ごとに違うので、詳しくは学校の説明を確認してください。

3・4年生の英語にテストはありますか?

外国語活動は教科ではなく、数値の評定もありません。授業の中で、歌やゲーム、やり取りの様子を先生が見ています。学校によっては振り返りカードや簡単な確認をすることもありますが、点数で順位をつけるためのものではありません。

5・6年生で覚える英単語はいくつですか?

小学校学習指導要領では、3・4年の外国語活動で扱った語を含めて600〜700語程度の語を扱うとされています。すべてを書けるように暗記する必要はなく、聞いてわかる・言える語を増やしていく考え方です。

家では何をすればいいですか?

「今日の英語で何をした?」と聞き、出てきた表現を家族で一度使ってみるのがいちばん手軽です。1日10分を目安に、聞く・言う・読むを少しずつ。5・6年生なら、教科書の単元の単語を声に出して読み、必要なら1〜2語だけ書き写す程度で十分です。

英語の宿題がほとんどありませんが大丈夫ですか?

小学校の英語、とくに3・4年の外国語活動は、授業の中で聞いて話すことが中心なので、宿題が少ないのはよくあることです。心配な場合は、授業で使った歌や表現を家で一緒に言ってみる程度で十分です。

ローマ字と英語のつづりで混乱しています。

ローマ字は国語で3年生に習い、日本語の音をアルファベットで書く方法です。英語のつづりは別のルールなので、「ローマ字は日本語を書くため、英語は英語の音を書くため」と分けて伝えると整理しやすくなります。混乱するのは自然なことで、時間とともに区別できるようになっていきます。

英語塾に通わせたほうがいいですか?

苦手の理由によります。聞き取りや話すことに慣れていないだけなら、家での短い練習やオンライン英会話で十分なこともあります。読み書きでつまずいていて家庭でのサポートが難しい場合は、少人数の塾や家庭教師も選択肢です。まずは学校の先生に、授業中の様子を聞いてみてください。

小学校の英語が苦手でも中学校でついていけますか?

小学校で苦手意識があっても、中学校で巻き返す子はたくさんいます。大切なのは、英語を「わからないもの」のまま放っておかないことです。アルファベットの大文字・小文字が読めること、よく使うあいさつや自己紹介が言えることを、小学校のうちに確かめておくと安心です。

Lumiと話しながら、英語を声に出して

iPhone・iPadアプリ「Lumi Kids:子ども英語」では、フクロウのLumiが日本語で説明し、お子さんは英語など10の言語を聞いて話して学びます。上手に言えると星がもらえます。4〜9歳向け、広告なし。最初の2つのレベルは無料です。

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Lumi Kids 教育チーム

Lumi Kidsを開発しているチームです。記事は幼児期の言語習得に関する公開情報や日本の学習指導要領など公的な学校制度の情報をもとに作成し、アプリ内のカリキュラムデータと照らし合わせて更新しています。ご質問・訂正はこちらまで: hello@lumikids.live