子どもが英語を嫌がる・嫌いになったときの対応|理由別・年齢別の声かけ
子どもが英語を嫌がる理由は、多くの場合「わからない」「恥ずかしい」「やらされている」「つまらない」のどれかです。嫌がっているときに叱ったり量を増やしたりするより、いったん量を減らし、子どもの好きなものと英語をつなぎ直すほうが、また興味が戻りやすくなります。
「1年前は英語が好きだったのに、急に嫌がるようになった」「英語教室に行く日になるとぐずる」という悩みは、保護者の間でもよく聞かれます。この記事では、嫌がる理由の見分け方、言いがちだけれど逆効果になりやすい声かけ、年齢別の対応、好きなものから英語に戻る方法、そして教室をやめたいと言われたときの考え方を順番に整理します。
子どもが英語を嫌がる4つの理由
同じ「嫌がる」でも、理由によって対応が変わります。まずは様子をよく見て、どれに近いかを考えてみましょう。
| 理由 | よく見られるサイン | 最初にやること |
|---|---|---|
| わからない | 説明や質問に答えられず、黙ってしまう | 内容をやさしくする。知っている単語だけの遊びに戻る |
| 恥ずかしい | 家ではまねするのに、教室や人前では話さない | 家族の前だけ、ぬいぐるみ相手など、小さな場面から |
| やらされている | 「やりなさい」と言われると逃げる、時間になると不機嫌 | やる時間や内容を子どもに選ばせる |
| つまらない | 同じ教材のくり返しで飽きている、すぐにほかの遊びに移る | 遊び方を変える。歌、ゲーム、料理など形を変える |
理由は一つとは限りません。「わからないから恥ずかしい」「つまらないのにやらされている」のように重なっていることもよくあります。
逆効果になりやすい声かけと、代わりの言い方
保護者の言葉は、子どもの英語への気持ちに大きく影響します。つい言ってしまいがちな言葉を、少し変えてみましょう。
| 言いがちなこと | 子どもの受け止め方 | 代わりの言い方 |
|---|---|---|
| 「せっかくお金を払って習っているのに」 | 自分のせいで親が困っている | 「今日はどこが楽しかった?」 |
| 「〇〇ちゃんはもう話せるのに」 | 比べられて自信をなくす | 「先週より、この言葉が言えるようになったね」 |
| 「違う、そうじゃなくて」 | 間違えるのがこわくなる | 「そうそう、apple だね」と正しい形でくり返す |
| 「英語の時間だよ、やりなさい」 | 英語は義務で、楽しいものではない | 「歌と絵本、どっちにする?」と選ばせる |
ポイントは、比べない、責めない、選ばせる、の3つです。保護者が英語を話せなくても、声かけはすぐに変えられます。
年齢別の対応(3〜5歳・6〜7歳・8〜9歳)
年齢によって、嫌がる理由や効きやすい対応が違います。
| 年齢 | 嫌がるときによくある理由 | 効きやすい対応 |
|---|---|---|
| 3〜5歳 | 集中できる時間が短い、知らない人や場所への不安 | 1回1〜3分、歌や手遊びだけにする。保護者も一緒に体を動かす |
| 6〜7歳 | 小学校生活の疲れ、ほかの遊びのほうが楽しい | 好きな遊びの中に英語を少し混ぜる。時間を短く固定する |
| 8〜9歳 | 間違えるのが恥ずかしい、学校の英語がわからない | 家族の前だけで話す練習。学校で出た表現を「教えて」と聞く |
3〜5歳の「いや」は、英語そのものより、知らない場所や人、長い時間座っていることへの抵抗であることも多いものです。英語の時間を1曲分だけにしてみる、保護者が先に楽しそうに歌ってみせるなど、ハードルを下げると反応が変わることがあります。6〜7歳では、小学校に入って疲れがたまっている時期でもあるので、平日の英語は短く、週末に好きな遊びと組み合わせる形にすると続けやすくなります。
8〜9歳ごろは、学校で外国語活動が始まり、周りと比べて自信をなくすこともある時期です。学校の英語でつまずいている様子があれば、小学校の英語が苦手・ついていけないときにもあわせて読んでみてください。
好きなものから英語に入り直す方法
英語を嫌がっている子も、好きなものの話なら目が輝きます。英語を「勉強」ではなく、好きなものを楽しむための道具に戻してあげましょう。
| 子どもの好きなこと | 英語での入り方の例 |
|---|---|
| 電車・乗り物 | 走っている電車やバスの名前を英語で言う。「Train! Bus!」 |
| 恐竜・動物 | 図鑑を見ながら動物の名前や大きさを英語で(big, small) |
| 料理・お手伝い | 野菜や果物を切りながら英語の名前を言う。「Carrot, please.」 |
| サッカー・体を動かすこと | 数を英語で数えながらボールを蹴る。One, two, three! |
| お絵かき | 色の名前を英語で言いながら塗る。「What color?」 |
単語の読み方は、動物の英語や色の英語などの音声つき単語ページで確かめられます。保護者が完璧に発音できなくても、音声を一緒に聞けば十分です。
「話す」のを嫌がるときの小さな場面づくり
聞くのは平気でも、話すのを嫌がる子はたくさんいます。いきなり文で話させようとせず、段階を小さく分けましょう。
- 聞く: 英語の歌や音声を、ただ一緒に聞く。
- 指さす: 「Where is the cat?」と聞いて、絵を指さしてもらう。
- 1語で言う: 「Cat!」と1語だけ言えたら大成功。
- ぬいぐるみに言う: 人ではなく、ぬいぐるみや人形に話しかける形にする。
- 家族に言う: 慣れてきたら、家族の前で決まった1文を言う。
どの段階でも、言えたことをすぐにほめ、言えなかったことには触れないのがコツです。
ゲーム感覚で声を出す場面を作りたいときの一例です。 Lumi Kids:子ども英語は4〜9歳向けのiPhone・iPadアプリで、フクロウのLumiが日本語で説明し、子どもは聞いて、タップして、自分の声で言ってみる練習をします。覚えた言葉は風船わりやパズルなどのゲームにも出てきて、集めた星で自分のおうちを飾れます。最初の2レベルは無料で、保護者エリアで1日の会話時間の上限を決められます。
英語教室をやめたいと言われたら
「教室に行きたくない」と言われたときは、すぐに「やめる」「続ける」を決めず、次の順番で考えると後悔が少なくなります。
- 理由を聞く。 英語がわからないのか、先生や友だちとの関係なのか、時間帯や疲れなのかで、対応はまったく違います。
- 先生に様子を聞く。 教室での様子は、家からは見えません。授業中にどんな場面で困っているかを聞いてみましょう。
- 休む・回数を減らす。 やめる前に、1か月休む、回数を減らす、クラスを変えるなどの方法もあります。
| 様子 | 考えたい選択 |
|---|---|
| 行く前はぐずるが、終わると楽しそう | 続ける。行く前の準備や時間帯を見直す |
| 教室では楽しそうだが、宿題や家での練習を嫌がる | 続ける。家での量を減らす |
| 教室の話をすると泣く、体調を崩す | 休む。落ち着いたら、別の方法を一緒に探す |
休むことは失敗ではありません。休んでいる間も、家で英語の歌を流すくらいの軽い触れ方を続けておけば、また始めたいと思ったときにスムーズに戻れます。
休んでいる間にできる、軽い英語の触れ方
教室や教材をお休みしている間も、英語を完全に生活から消してしまう必要はありません。子どもが「勉強」と感じない、軽い触れ方を残しておきましょう。
| 場面 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 車や電車での移動中 | 子どもが好きだった英語の歌を小さな音で流す | 歌うよう求めず、流すだけにする |
| お風呂 | 湯船で10まで英語で数える | 日本語で数える日があってもよい |
| 寝る前の絵本 | 日本語の絵本の中の動物や色だけ、英語でも言ってみる | 1冊に1〜2語で十分 |
| おでかけ先 | 駅やお店の英語の表示を一緒に探す | 読めなくても「英語を見つけたね」で終わる |
こうした小さな接点があると、子どもが自分から「またやってみようかな」と思ったときに、英語が遠いものになっていません。
保護者が疲れてしまったときは
おうち英語は、保護者ががんばるほど、子どもが嫌がったときにがっかりしやすいものです。「毎日やらせなければ」「せっかく買った教材がむだになる」と感じて苦しくなったら、目標をいったん小さくしてみてください。
- 目標を「英語が嫌いにならないこと」にする。 話せるようになるのは、そのあとで十分です。
- 毎日でなくてもいいことにする。 週に2〜3回、歌を流すだけの日があってもかまいません。
- ほかの人や道具に任せる。 音声つきの絵本、歌、アプリ、学校の授業など、保護者がすべてを担う必要はありません。
保護者が楽しそうにしていることが、子どもにとっていちばんの英語のきっかけになります。
まとめ:嫌がるときこそ「少なく、楽しく」
- 嫌がる理由を「わからない・恥ずかしい・やらされている・つまらない」から見分ける。
- 叱って量を増やすより、いったん量を減らし、子どもに選ばせる。
- 好きなものから英語に入り直し、話す段階を小さく分ける。
- 教室をやめたいと言われたら、理由を聞く→先生に相談→休む、の順で考える。
英語をいつ・どう始めるかを考え直したいときは、子どもの英語は何歳から?や幼児の英語 自宅学習の始め方も参考にしてください。
よくある質問
子どもが英語を嫌がるのはなぜですか?
多いのは、内容がわからない、間違えるのが恥ずかしい、自分で選んだのではなくやらされていると感じる、単調でつまらない、の4つです。どれが当てはまるかで対応が変わるので、まずは「どんなところが嫌?」と責めずに聞いてみてください。
英語教室をやめたいと言われたらどうすればいいですか?
すぐに結論を出さず、理由を聞く、先生に授業中の様子を聞く、しばらく休む、の順に考えるのがおすすめです。友だちとのトラブルや、レッスンの時間帯が合わないなど、英語以外の理由のこともあります。休んでいる間も、家で英語の歌を流すなど、軽い触れ方は続けられます。
嫌がっても続けさせるべきですか?
強く嫌がっているのに無理に続けると、英語そのものが嫌いになることがあります。量を減らす、やり方を変える、しばらく休む、のどれかを試してみてください。「やめる」と「休む」を分けて考えると、子どもも保護者も気持ちが楽になります。
英語のアニメや動画を嫌がります。
内容がわからないまま見続けるのは、子どもにとって退屈なことがあります。すでに日本語で知っているお話や、言葉が少なく絵で楽しめる動画から始めると受け入れやすくなります。無理に英語の動画に切り替えず、日本語の時間とは別に短く取り入れましょう。
発音を直すと嫌がります。
言い間違いをその場で直されると、話すこと自体が嫌になることがあります。直す代わりに、保護者が正しい言い方で自然にくり返す(「Apple!そう、apple だね」)だけで十分です。発音は音声つきの教材や歌を聞くうちに少しずつ整っていきます。
親が英語を話すと嫌がります。
家族が急に英語で話しかけると、わからない不安や照れから嫌がる子もいます。日常の会話は日本語のままにして、歌の時間、お風呂の数え歌など、英語を使う場面を決めておくと受け入れやすくなります。
どのくらい休んでも大丈夫ですか?
決まった期間はありません。数週間から数か月休んでも、また始めたときに思い出すことはよくあります。休んでいる間に英語の歌を流しておく、旅行先で英語の看板を一緒に読むなど、軽い触れ方を残しておくと再開しやすくなります。
また英語を始めるきっかけはありますか?
子どもが自分から興味を示したときが一番のきっかけです。好きなキャラクターや遊びに英語が出てきたとき、学校で外国語活動が始まったとき、海外の友だちや動画に出会ったときなどに、「一緒にやってみる?」と声をかけてみてください。
iPhone・iPadアプリ「Lumi Kids:子ども英語」では、フクロウのLumiが日本語で説明し、お子さんは英語など10の言語を聞いて話して学びます。上手に言えると星がもらえます。4〜9歳向け、広告なし。最初の2つのレベルは無料です。
App Storeで入手

